遊Blog:健康長寿を目指して

老化はどこまで防げるのか?若返りで話題のNMNサプリは本当にきくのか?実際飲んでみて結果をレビュー。そのほか健康長寿に関する情報を発信。

健康長寿

定期健康診断のついでに腫瘍マーカー受けてみたが、必要性を調べてみるとよくわからなくなった【癌リスク判定検査】

定期健康診断のついでに腫瘍マーカー受けてみたが、必要性を調べてみるとよくわからなくなった【癌リスク判定検査】

定期健康診断がありましたので、有料ですが同時に受けられる「腫瘍マーカー検査」なるものを受けてみました。結果とともに調べてみたことで気になったことを報告します。

腫瘍マーカー検査って何?

目的

がんの診断の補助や、診断後の経過や治療の効果をみること。

腫瘍マーカー

がんの種類によって特徴的に作られるタンパク質などの物質。がん細胞やがん細胞に反応した細胞によって作られます。

検査方法

血液や尿などの体液の成分を測定。採決だけなので気軽に受けることが出します。定期健康診断で、血液検査を行う人はついでに採血してくれます。
(今回私が受けたのは、血液による腫瘍マーカー検査です。)

検査の種類と対象の癌(今回受けた男性5種の場合)

CEA:悪性腫瘍の指標
CA19-9:膵臓・胆管・胆嚢がんの指標
AFP:肝がんの指標
PSA:前立腺がんの指標
シラフ:肺の扁平上皮がんの指標

検査を受けられるところ

最寄りの医院で受けることもできますし、ネットの検査キットで自分で血液を指の先から採血して宅急便で送るという簡単な方法もあります。また、定期健康診断で有償オプションとして実施している場合もあります。私も定期健康診断のオプションとして受けてみたので、血液検査のついでにやってみたという感じです。

腫瘍マーカー検査を受ける方法・費用

医者に行って検査する場合

診断してもらって、血液採取してもらい、検査してもらいます。診断結果を聞くためにもう一度来院しないといけないのが少し面倒なのと、診断のための初診料などが別途必要となるため高くつく可能性があります。

定期健康診断のオプションとして検査する場合

定期健康診断の血液検査と同時に検査用の血液が採れるので手間と時間がかかりません。費用もオプション費用(私の場合7500円程度でした)だけで済みます。検査結果も健康診断の結果と一緒にもらえるので手間がかかりません。ただし医者が説明してくれるわけではありませんので、診断結果が気になったらかかりつけ医などに相談することになると思います。

ネットの検査キットを購入する場合

定期健康診断のタイミングに縛られず、思い立った時に購入し検査することができます。費用は検査キット費用のみです。種類もいろいろあるようですので、自分が気になる種類の検査を選んで受けることもできます。自分で指先などから血液を採取する必要がありますので、血が苦手な方は向かないかもしれません。

腫瘍マーカー検査の結果の見方

通常の血液検査と同様に、基準値がありそれに沿っているかで結果と所見が記載されています。

ちなみに私の検診結果は?

ABC検診の結果
幸いなことにどの項目も問題ないとの結果でした。

腫瘍マーカー検査の問題点

腫瘍マーカーについて調べていると、医療関係者からの意見がいろいろ載っています。
総論、検査の種類によるが、腫瘍マーカー検査で癌の早期発見ってどうなの?って感じです。
(あくまでも検査の種類によっていろいろな目的や効果があるそうなので、すべてを否定しているものではないようですが、適切な検査を受けましょう。腫瘍マーカーで安心はできませんよね。というようなご意見です。)

腫瘍マーカーが上昇した段階での癌の根治は難しいケースが多い

腫瘍マーカーで早期がんを発見する例はほとんどない。胃がんや大腸がんで腫瘍マーカーが上昇している段階では、転移してしまっているケースが多い。例外として、前立腺がんは腫瘍マーカー(PSA)で早期に発見するケースが多いので、PSA検査を定期的に受けるのは有効。

腫瘍マーカーの存在理由

進行がんの治療段階において、治療の効果を数字で測定できるため。
身体にある癌細胞の量に比例して上昇、低下する傾向がある。抗癌剤治療をしている場合、治療の効果判定はCTなどの画像検査を行うが、画像診断だけでは判断に迷うことがあるので、腫瘍マーカーの数値を判断の補助とする。変化を数値で確認できるので、抗癌剤治療をされている人は定期的な腫瘍マーカー測定をしている人が多い。

結局どうしたら癌の早期発見ができるのか?

まずは国が推奨する検診範囲(多くの人がなる確率が高い癌)を確実に受信することから始めましょう。

胃がん検診(下記のいずれか)

胃部X線検査:40歳以上 年1回
胃内視鏡検査:50歳以上 2年に1回

肺がん検診

胸部X線検査:40歳以上 年1回

大腸がん検診

便潜血検査:40歳以上 年1回

子宮がん検診

子宮頸部の細胞診および内診:20歳以上 2年に1回

乳がん検診

乳房X線検査(マンモグラフィ):40歳以上 2年に1回

任意で受診することができる検診でさらに安心

上記は定期健康診断の項目に入っていたり、自治体から案内が配布されたりしていると思いますが、現状ではエビデンス不足などで国からは推奨されていないが、一部の検診は任意で受診することができます。(自治体によっては推奨や補助を実施している場合もあります。)

前立腺がん検診

PSA検査、直腸診

膵臓がん・胆のう癌・肝臓がん検診

腹部エコー検査、CT検査

胃がん

ABC検診

そのほかにも全身を対象としたPET検診などもあるようですが、自費での検査ではおおよそ10万円程かかるそうです。(全身と言っても得手不得手がありすべての癌を対象としているわけではない。)

まとめ

腫瘍マーカー5種を受けてみましたが、有効なものもあれば気休めのものもあるようです。まずは定期健康診断で実施されている項目を毎年しっかり受けることから初めて、心配な場合はカバーされていない範囲について、お財布と相談しながら任意で受けてみるのがいいと思います。胃がんリスクを調べるABC検診などは一生で一度しか受けなくてもいいですし、5千円もかからないので定期健康診断のオプションで一度受けてみたら話のネタにもなるし、ちょっとした安心感につながると思います。そういう意味では私は、腫瘍マーカー5種をここ3年くらい盲目的に受けていたので少しもったいないことしたかなと反省しています。

参考サイト

がん検診について もっと詳しく
がん検診ガイドライン(国立がん研究センター)

コメントを残す




関連記事