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特定保健指導

特定保健指導でメタボ脱却。半年間受けてみた結果報告

特定保健指導でメタボ脱却。半年間受けてみた結果報告

昨年度の定期健康診断で、腹囲と脂質異常が引っかかりメタボ予備群という悲しい結果が通知されてきました。私のようなメタボ予備軍を何とか健康な方向に導き、予防的処置で医療費を削減しようという取り組みの一つとして「特定保健指導」なるものがあるのです。私も、指導の対象となったため、半年間の指導を受けてみましたのでどんなものだったか、果たしてメタボ予備軍から脱却できたのかを報告します。

特定保健指導とは

いつもの定期健康診断の中に含まれている、生活習慣病予防健診(特定健診)を受けた後に、メタボリックシンドロームのリスクに応じて、生活習慣の改善が必要な人に行われる保健指導のこと。
メタボリックシンドローム該当者及び予備群を減少させることを目的とし、リスク分析により、積極的支援と動機付け支援の2種類に振り分けられます。

実際に特定保健指導を受ける経緯

定期健康診断を受けた後に、その結果に基づき、会社(健保組合?)から「特定保健指導」なるものを受けませんかとのメールが届きました。せっかくの機会なので総務部を通して申し込んでみました。(この時点で面倒だと思い受けない人が大半だと思うので、何か受けてみようという動機付けがあるといいですね。)

特定保健指導の全体スケジュール

合計6回の面談やフォローを実施されました。一回目の面談は対面またはオンライン面談ですが、2回目以降は電話とアプリから選択できました。私は一回目はオンライン面談、二回目以降は、電話は煩わしかったのでアプリを選択しました。

実施スケジュール

初回面談
2月目フォロー
3月目フォロー
4月目フォロー
5月目フォロー
最終フォロー

目標設定と結果

初回面談では自らの目標を考え宣言させられます。その目標に対して行動計画を立て半年間頑張っていきましょうという流れで話が進んでいきます。

私の設定した目標と行動計画

目標

・体重4キロ現象
・腹囲マイナス6cm

行動計画

・体重と血圧を定期的に測定する
・間食量を減らす/夕食後の間食を控える
・運動量を増やす/帰りの一駅分を歩き、歩数を増やす

半年後の結果

・体重:4キロ減達成(6.5か月かかりましたが・・・)
・腹囲:6センチ減目標に対し5センチ減で未達成

無事達成できてよかったです。今年の健康診断ではメタボ予備群から脱却しました。健康増進の一つのきっかけにはなると思います。

効果があった理由は何か?

目標を達成し、健康度がアップし大変ありがたい機会をいただいたと思っています。ではこの取り組みのどの部分が効果的だったと考えたときに、結局はどのように動機付けしてそれを継続させるかということかと思います。

動機付け

自らやりますと宣言した手前もありますし、自らやろうって人には、初めから少なからず動機はあるということですので、私の場合は特に問題にはなりませんでした、義務的にやるとかの場合、動機のない人に対して動機付けしないといけないので、将来病気になりますよとかの「恐怖心」に訴えるか、何かしらのインセンティブを与えないと難しいと思います。

継続させる

今回実際にやってみてこれが一番難しいポイントだと感じました。人が行うフォローも1月に1回ですし、基本その間は放し飼いです。私の場合は、SOMPOヘルスサポート社のものだったので、スマホアプリによる支援があり、日々の行動の入力やAIを活用したキャラクターとの対話形式によるフォローがあったのでまだよかったと思います。時々アプリを開くと思い出せるし、成果を入力すれば進捗したなって実感することができました。でも、対話形式での会話もいろいろ工夫はされているのですがエンターテイメント性が薄く、パターン化してきて飽きてくるのが問題だったかと思います。

参考:アプリの画面

健康アプリの入力画面
健康アプリ支援レポートの画面

課題・問題点

ネットで特定保健指導のアンケートを調べていると、株式会社リンクアンドコミュニケーション社による、「特定保健指導に関する不満と要望に関するアンケート」がありました。それによると下記の3点が不満点と要望の上位だそうです。

不満

No.1 :煩わしいこと
No.2:自発的に取り組む
No.3:納得できる目標
私の感想としても、オンラインといえども面談の時間の調整ややりくりは煩わしいと思いました(初回面談の一回だけでも)、2回目からはアプリによる支援だったので煩わしさはなかったですが、動機が希薄な人はアプリでもなんでも煩わしいと感じると思います。(動機がないのはある意味どうしようもないですけど。)
自発的に取り組むと納得できる目標についても、自分の中に動機がないと難しいので、その場合は、要望にも出てくるような何かインセンティブを設けるしかないと思います。

要望

No.1 :インセンティブ
No.2:健康アプリ
No.3:スポーツクラブ
一方要望では、やはりインセンティブがトップに来ています。自らの中に動機があればいいですが、特にない場合は何かしらのインセンティブを設けてくれればということですね。2番目の健康アプリは煩わしさの解消や継続性が増すのとてもいいと思います。3番目のスポーツクラブはお金もかかるので無料というわけにはいかないでしょうからすぐに導入とはならないと思いますし、ジムに通わなくても健康増進はいくらでもできることがあると思います。逆に無料で6か月間スポーツクラブに行けますよとなった場合、初めは行くかもしれませんが、自腹でもないので通わなくなる可能性もあるのではないかと思います。そうなると得をするのはスポーツクラブだけということになってしまします。(もしそうすあるなら、通った回数と成果によって報酬が支払われるような仕組みにしないといけないと思います。)

こうしたらいいのに

不満として「煩わしさ」がなく、要望としての「インセンティブ」があれば取り組みやすいというのは体験した私から見てもその通りだなと感じます。今回のSOMPOヘルスサポート社の仕組みでよかったと思うのはスマホアプリでの支援があったのが一番だと思います。ただし、会話の内容もマンネリ気味ですしストーリー性もないのでもっとエンターテイメント性をアップすると半年くらい動機が保ちやすく、目標達成しやすく成果につながるのではないかと思います。
あまりやばい方向まで行かなくてもいいと思いますが、アプリの話し相手やシチュエーションが選べるとか、恋愛ゲーム的な要素をふんだんに盛り込むなどすれば解決するのではないかと思います。ぜひゲームメーカーさんとのコラボで特定保健指導をより成果の上がるものにできれば医療費の削減と健康の両立が実現できると思います。
あと、このスマホアプリも半年の指導機関が過ぎたら3ヶ月ほどで、使えなくなる仕組みになっていますが、それもなんだかもったいないような気がします。せっかく一定の数の人が継続的に使用するという状態ができているアプリなので、同意は必要ですが、広告掲載の許可とか匿名でのデータ提供をすることで、継続的にアプリを提供すれば、健康促進が継続され医療費の削減にもなるし、自律的な健康ビジネスも成立するので一石二鳥だと思います。

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