「LIFE SPAN」のデビット・A・シンクレア教授が実践していることが本に記載されています。医学的なアドバイスをする立場にはないけれど、自分自身が何をしているかなら公表してもよかろうとのことです。その中にNMNを飲んでいるというのもあるのですが、そのほかの項目としてレスベラトロールも毎日飲んでるよって書いてあったので、私もNNMNと合わせて飲んでみることにしました。
そのあたりのところは下記ご参照ください。
【参考】「LIFE SPAN」のデビット・A・シンクレア教授が実践していること
レスベラトロールの効果
シンクレア教授もレスベラトロールは長寿にかかわるサーチュイン遺伝子を活性化させるアクセル、NMNを燃料のようなものと表現されています。両方の条件を満たすことで、長寿遺伝子が働きやすくなるということだと思います。
レスベラトロールが注目され始めたきっかけは、「フレンチパラドックス」と呼ばれるものです。フランス人の肉消費量は世界でもトップクラスで脂肪分の多い高カロリーな食事をたくさん食べています。一般的には「動物性脂肪を多く接種する食生活が長く続く⇒心筋梗塞のリスクが高まる」はずですが、周辺国と比べて心臓病での死亡率が低い。この現象を「フレンチパラドックス」と呼んでいます。この大きな要因として考えられたのが赤ワインでした。赤ワインに含まれるレスベラトロールにも注目が集まったのです。
確かにレスベラトロールは強い抗酸化作用を持っているので最初はその抗酸化作用が注目されていました。しかしながら、フレンチパラドックスのすべてをこの作用で説明することは難しいと考えられるようになりました。
次に発見されたのは、「レスベラトロールは長寿遺伝子と呼ばれる『サーチュイン遺伝子』の活性に関与しているということです。
サーチュイン遺伝子活性化により細胞が若返り、様々な健康への好影響が生まれます。レスベラトロールが酵母のサーチュイン遺伝子を活性し寿命を延長することが報告され、再び注目されました。これはのちにサーチュイン遺伝子を直接活性化しないことが判明。しかしレスベラトロールは、抗がん・動脈硬化・肥満・糖尿病・炎症などの効果が動物実験で数多く報告されています。
現在の研究では、レスベラトロールがサーチュイン遺伝子を直接活性化させているかどうかについては様々な説がるようですが、「直接ではないにしろ活性化に関わってはいる」という考えが主流のようです。人を対象とした研究は、予備的なもの・小規模なものが多いのが現状ですが、今後、大規模な研究によってレスベラトロールの効能が明らかにされることが期待されています。
レスベラトロールの原材料と摂取量
レスベラトロールは、ブドウの皮や赤ワイン、ピーナッツの渋皮などに含まれるポリフェノールの一種。
いわゆる健康食品として流通しているレスベラトロールは、分類上は一般食品(健康の保持増進効果を確認したものではない)であり、その摂取基準や上限量も設定されていない。
スイスのDSM社の報告では、健康に悪影響がない一日摂取許容量(推定値)は、450 mg/体重60 kgとされている。
上記の許容量に従って下記を1日400mg飲んでいます。
Now Foods, 天然レスベラトロール、200mg、ベジカプセル120粒
レスベラトロールを飲む際の注意
レスベラトロールは、赤ワイン1杯に多いもので1 mg程度しか含まれず、多いといわれるヨーロッパ人の1日摂取量もわずか2 mgと、食品中の量が健康に悪影響を与えることは少なそうです。一方、日本国内外で販売されているレスベラトロールのサプリメントは、1日量1 mg以下から500 mg以上のものまで見られる。推定値を超えるような摂取量では悪い影響も報告されています。
臨床研究において薬物代謝酵素に影響を与えたことが報告され、薬の効き目や副作用に影響を与える可能性が指摘されており、薬物治療等を受ける方は、摂取に関して医師または薬剤師に相談した方がよいようです。
レスベラトロールの多くは、ブドウなどから抽出されたものですが、海外ではイタドリという植物から抽出されたものも流通。イタドリの根茎は、生薬の医薬品原料なので、日本では食品の原料としては使えない。馴染みのない植物から抽出されたものもあり、原材料の表示や含有量についてよく確認しましょう。
健康食品の正しい利用法については、厚生労働省からパンフレットが出ていますのでご参照ください。
【参考】厚生労働省 健康食品の正しい利用法
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/dl/kenkou_shokuhin00.pdf