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健康長寿

カロリー制限で健康長寿:「何を食べるか」より「いつ食べるか」が重要

カロリー制限で健康長寿:「何を食べるか」より「いつ食べるか」が重要

老化・寿命研究で有名な、ワシントン大学医学部の今井眞一郎教授の著書「開かれたパンドラの扉」からカロリー制限について勉強したのでご紹介します。

カロリー制限とは

1980年代にアカゲザルで20年にわたり研究が実施されている。片方は普通の食事、もう一方のグループは3割カロリーを減らした食事という内容です。結果として霊長類でもカロリーを制限したほうが寿命が延びる効果が確認された。
その一方で、同様の実験を行ったが、癌や糖糖尿病の発症を遅らせる効果はあったが寿命は延びないという結果となった実験もあった。
二つの実験を突き合わせて比べると、寿命が変わらなかったほうの実験では、普通の食事のグループの内容は違いが出た実験と比較すると低脂肪・高たんぱく・高繊維食だったそうです。そのあたりで結果に違いが出たようです。
また、遺伝的背景により、寿命が延びるグループや変わらないグループがあったりと、カロリー制限すればみんな大丈夫というほど単純なものでもないようです。寿命が延びる傾向にあるのは遺伝的に「小太り」のグループで、脂肪が影響しているそうです。人でもBMIが男性で25-27、女性で22-24の人の全死亡率が低いそうです。太りすぎも痩せすぎもいけないようです。

何を食べるか?

では、なんの栄養素を制限すればいいのか?という問いに対するマウスでの実験も行われているそうです。一方は炭水化物とタンパク質の割合が、三対一、もう一方はその逆。
結果は、炭水化物の割合が多いほうが長生きするという驚きの結果だったそうです。
人の場合、高齢になるとタンパク質の吸収が悪くなるのでその点は気を付けないといけないそうです。
では、どうすればいいのかという話になりますが、「何を食べるか?」より「いつ食べるか?」を気にしたほうが良いそうです。

いつ食べるか?のほうが重要

何を食べるか?という問題については、バランスよくということになるそうですが、それよりもいつ食べるか?を重要視しなさいというご指摘です。生物の本来持っているサーカディアンリズムに合わせ、「朝、皇帝のように食べ、昼、王様のように食べ、夜、物乞いのように食べなさい」という長寿の格言のように食べるのが良いそうです。このような格言は、ドイツにも中国にも英国にもあるそうです。
今井教授は、このやり方を実践し、朝に夕食のような食事をとるようにし、そのおかげで、今のところ健康な生活が送れているそうです。
夕食はほどほどに、眠る3時間前には済ませるというように健康診断などでも指導されますが、まさにそのようなスタイルをより強化した食事スタイルが健康にはいいそうです。
誰でもできることかもしれませんが、家族の理解を含めて生活スタイルの変更が必要ですね。

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